サイコロの展開図「みぎに2回ころがす」
もんだい
サイコロの てんかいずだよ。くみたてた サイコロを みぎに 2かい ころがすと、うえに くる めは いくつかな?
この問題の図: サイコロを右に2回転がしたとき上にくる目を推理する問題。複数回の回転を追う立体空間認識力を鍛えます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
6の め(うえの めが 2かいで うらがえって したの めと いれかわる)
かいせつ(おうちのかたへ)
右に1回転がすと、上→右、右→下、下→左、左→上。もう1回転がすと、さらに同じ移動が起きて、結果として最初の「上」と「下」が入れ替わります。この展開図では上=1、下=6なので、2回転がすと上にくるのは「6」。上下の対面ペア(1-6, 2-5, 3-4)を意識すると計算が早くなります。
出題背景と育つ力
転がす回数が二回になると、動きを一段ずつ順に追いかける集中力が試されます。一回目でどの面が上に来て、その状態からもう一回転がすと次はどうなるか。途中の状態を頭の中に保ったまま次へ進む作業は、記憶と空間認識を同時に働かせる高度な課題です。小学校受験の推理でも難関校レベルにあたり、雙葉小学校のように指示を最後まで正確に聞き取り筋道を保って考える姿勢を大切にする学校の対策として、良質なトレーニングになります。
この問題では右に二回転がします。育つのは、複数の手順を飛ばさず順番にたどる力と、規則を見つけて近道する発見の力です。右に二回転がすと、実は最初の上面と下面がちょうど入れ替わります。上が「1」、下が「6」なので、二回後に上へ来るのは「6」。一手ずつ律儀に追う道と、対面ペアで一気に見抜く道、その両方を使えるようになると、難しい問題も落ち着いて解けるようになります。
よくあるつまずき
まず多いのは、一回分しか転がさずに答えてしまう誤りです。右に一回だけなら上に来るのは左の面「2」ですが、問題は二回転がすよう指示しています。「二回」という条件を途中で忘れ、一回目の結果である「2」を選んでしまう子が目立ちます。回数の指示を最後まで意識に留めることが第一歩です。
次に、右の面「5」を選んでしまうケースです。右に一回転がすと上の「1」は右側へ移りますが、それはあくまで一回目の話。二回目でさらに動いて、最終的に上へ来るのは下にあった面です。一回目の途中経過と最終結果を混同すると、この誤りが起きます。また、上下が入れ替わる規則を知らないと、四面をぐるぐる追ううちに数え違え、まったく別の面を答えてしまうこともあります。「右(または左)に二回で、上と下が入れ替わる」という規則を覚えておくと、混乱を防いで検算にも使えます。
家庭での声かけ例
二回転がしは、実物でゆっくり一手ずつ確かめるのがいちばんです。サイコロを用意して、「まず右に一回ころがすよ。上に来たのは何かな」と一回目を実演し、上面を確認します。そこで止めて「いまの続きから、もう一回右にころがすよ。次は何が上に来る?」と二回目を進めます。一回ごとに手を止めて上面を声に出させると、途中経過と最終結果が区別できるようになります。
規則に気づかせる声かけも効果的です。二回転がし終えたら「さいしょ上にあった1は、いまどこ?下にあった6は、いまどこ?」とたずねてみてください。「上と下がちょうど入れ替わっている」と自分で発見できたら、「右や左に二回なら、上と下がひっくり返るんだね」と規則を言葉にしてあげます。
慣れてきたら、実物を動かす前に「頭の中で二回ころがしてみて。上に来るのは?」と予想させ、そのあと実際に転がして答え合わせをしましょう。予想が当たる回数が増えるほど、手を使わずに何回転がしても追える力が育っていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 回転を段階的に追跡する集中力
- 教え方のコツ: 「右に2回で、うえとしたが いれかわる」を覚える
- ステップアップ: 前後左右の混合ころがし問題へ