サイコロの展開図「まえに1回ころがす」
もんだい
サイコロの てんかいずだよ。くみたてた サイコロを まえに 1かい ころがすと、うえに くる めは いくつかな?
この問題の図: 展開図で構成が示されたサイコロを、前に1回転がしたとき上にくる目を推理する問題。転がしたときの面の入れ替わりを立体的にイメージする力を鍛えます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
4の め(もとの うしろの めが うえに くる)
かいせつ(おうちのかたへ)
前にころがすと、面が次のように移動します:上→前、前→下、下→後ろ、後ろ→上。この展開図では組み立て時に上=2、前=3、下=5、後ろ=4。前にころがすと元の後ろの面「4」が上にきます。実際にサイコロや積み木を用意して転がしてみせると、直感的に理解できます。
出題背景と育つ力
サイコロを転がす問題は、展開図の対面問題より一段むずかしい、動きのある空間認識を求めます。まず平面の展開図を頭の中で立体に組み立て、そのうえで立体を実際に転がして、面の入れ替わりを追わなければなりません。小学校受験の推理でも上位に位置する課題で、早稲田実業学校初等部のように筋道を立てて最後まで考え抜く姿勢を重んじる学校の対策として、こうした多段階の思考はよい練習になります。
この問題は前に一回だけ転がす形で、育つのは「立体を頭の中で回す想像力」です。前に転がると、上の面が正面へ倒れ、代わりに後ろの面が起き上がって上に来る。この一連の動きをイメージできるかどうかがかぎです。組み立て時に後ろが「4」なので、前へ一回転がした後の上面は「4」になります。手を止めて一つずつ面を追う集中力と、動いた結果を正しく言葉にする力が同時に鍛えられます。
よくあるつまずき
いちばん多いのは、転がしても面が動かないと思い込み、元の上面「2」をそのまま答えてしまう誤りです。転がすとは立体がごろんと倒れることであり、上に見えていた面は前へ移り、別の面が新しく上に来ます。この「入れ替わり」を追えないと、動かす前の状態で止まってしまいます。
次に多いのが、動く向きを取り違えるケースです。前に転がると後ろの面が上に来るのですが、これを「前の面が上に来る」と逆に考え、正面の「3」を選んでしまう子がいます。前へ倒れるとき、正面の面はむしろ下へ潜り込むのです。また、下の面「5」を選ぶ誤りもあります。上と下がそのまま入れ替わるのは左右や前後に二回転がしたときで、一回だけ前に転がした今回は、上に来るのは後ろの面です。「前に一回なら、後ろが上」という動きの筋を、実物で確かめて覚えることが大切です。
家庭での声かけ例
この問題は、言葉だけの説明では伝わりにくいので、ぜひ実物を使ってください。サイコロや、シールを貼った小さな箱を用意し、机の上で「前にころがす」を実演します。「いま上にあるのは2だね。じゃあ、手前にパタンと一回たおしてみるよ。上には何が来た?」と問いかけ、後ろにあった面がむくっと起き上がってくる様子を一緒に見てください。
一度で分からなければ、面ごとに名前をつけて追いかけます。箱の各面に「うえ・まえ・した・うしろ」と書いた付箋を貼り、「まえにたおすと、うしろの面はどこへ行く?」とゆっくり動かします。うしろの面が天井を向く瞬間を指さして「ほら、うしろが上に来たね」と声をかけると、動きの規則が見えてきます。
慣れてきたら、答えを言う前に「頭の中でころがしてみて。上に来るのは何?」と想像だけで予想させ、そのあと実物で答え合わせをしてみましょう。「頭で思ったのと同じだった?」と聞くこの往復が、手を使わずに立体を回せる力へとつながっていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 立体の回転を頭の中でシミュレーションする力
- 教え方のコツ: 「ころがると、うしろの めが うえに くる」を体感で覚える
- ステップアップ: 転がす回数を増やす(2回、3回)