サイコロの展開図「うちゅう・みぎに2回ころがす」
もんだい
サイコロの てんかいずだよ。くみたてた サイコロを みぎに 2かい ころがすと、うえに くる めんは どれかな?
この問題の図: 宇宙モチーフの絵柄サイコロを右に2回転がしたとき、上にくる面を推理するチャレンジ問題。絵柄のため対面合計の裏ワザが使えず、純粋な空間認識力で解きます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
🌙(つき)— うえと したの めんが 2かいで いれかわるので、もとの したが うえに くる
かいせつ(おうちのかたへ)
右に2回転がすと、上下の対面ペアが入れ替わります。この展開図で上は⭐、下は🌙なので、2回転がすと上にくるのは🌙。数字の目と違って絵柄では「合計7」の裏ワザが使えないため、頭の中で立体を回転させる純粋な空間認識力が試されます。
出題背景と育つ力
この問題は、絵柄のサイコロを右に二回転がすという、二つの難しさが重なったチャレンジ問題です。ひとつは数字ではなく絵柄なので「合計7」の計算に頼れないこと、もうひとつは転がしが二回あるため、動きを順に追いかけなければならないこと。平面の展開図を立体に組み立て、その立体を頭の中で二回転がし、絵柄で上面を追う。小学校受験の推理でも最上位に近い課題で、早稲田実業学校初等部のように最後まで筋道を保って考え抜く力を求める学校の対策として、質の高い練習になります。
上に⭐(ほし)、下に🌙(つき)が配置され、右に二回転がします。育つのは、数のヒントがまったくない中で立体を回す純粋な空間認識力と、二段階の動きを飛ばさず追う集中力です。ここで頼りになるのが「右や左に二回転がすと、上と下が入れ替わる」という規則。これに気づければ、絵柄でも上の⭐と下の🌙が入れ替わり、二回後に上へ来るのは🌙だと見抜けます。計算に逃げられないぶん、空間そのものを操る力が正面から鍛えられます。
よくあるつまずき
まず多いのは、一回分だけ転がして答えてしまう誤りです。右に一回だけなら上の⭐は右へ移り、上に来るのは左の🍇(ぶどう)ですが、問題は二回転がすよう求めています。「二回」という条件を途中で忘れ、一回目の結果である🍇を選んでしまう子が目立ちます。回数の指示を最後まで意識に留めることが第一歩です。
次に、右の🍌(バナナ)を選んでしまうケースです。一回目で上の⭐が右側へ動く途中の様子につられ、そのまま右の面を答えてしまうのです。しかし二回目でさらに動くので、右にあった面は上には来ません。絵柄では合計7の検算が使えないぶん、こうした途中経過と最終結果の混同が起きやすくなります。また、四つの面をぐるぐる追ううちに絵柄を取り違え、まったく別のものを答えてしまうこともあります。「右に二回なら、上と下が入れ替わる」という規則を先に押さえ、上の⭐の相方である下の🌙にねらいを定めると、迷わず解けます。
家庭での声かけ例
絵柄の二回転がしは、自作のサイコロがあると一気にわかりやすくなります。小さな箱にほし・つき・ぶどう・りんご・バナナ・もものシールを貼り、展開図と同じ配置にして用意してください。まず「上にあるのはお星さまだね。右に一回ころがすよ。上には何が来た?」と一回目を実演し、上面を確認します。そこで止めて「この続きから、もう一回右にころがすよ。次は何が上?」と二回目を進めます。一手ごとに手を止めて上の絵を声に出させると、途中と最後が区別できます。
規則に気づかせる声かけも大切です。二回転がし終えたら「さいしょ上にあったお星さまは、いまどこ?下にあったお月さまは、いまどこ?」とたずね、「上と下が入れ替わっている」と自分で見つけられたら、「右や左に二回なら、上と下がひっくり返るんだね」と言葉にしてあげてください。
慣れてきたら、箱を動かす前に「頭の中で二回ころがしてみて。上に来るのはどれ?」と予想させ、そのあと実物で答え合わせをします。絵柄だと計算のヒントがないぶん、この想像と実演の往復が、立体を自在に回すいちばんの近道になります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 数字ヒントに頼らず立体を回転させる想像力
- 教え方のコツ: 実際にサイコロや小箱に絵柄シールを貼って転がしてみる
- ステップアップ: 前後左右の混合ころがし問題へ