みずのりょう「いちばん すくないのは どれ?」
もんだい
みずが いちばん すくない コップは どれかな?
この問題の図: 同じ形のコップに入った水の量から、いちばん少ないものを見つける問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
すいめんが いちばん ひくい コップ(左から 2ばんめ)
かいせつ(おうちのかたへ)
「多い方」と反対の「少ない方」を見つける問題です。「すくない=ひくい」という言葉と量の結びつきを確かめます。「多い」と「少ない」を反対語として一緒に覚えられると理想的です。
出題背景と育つ力
同じ形のコップが四つ並び、左から水位65、20、75、45と、それぞれ違う量の水が入っています。このなかで水がいちばん少ないのはどれか、と問う問題です。前の「いちばん多い」を探す問題と対になっていて、今度は反対に、水面がいちばん低いものを選びます。答えは左から二番目の、水位20のコップです。四つとも太さが同じなので、水面の高さの低さがそのまま水の少なさになります。
小学校受験では、「いちばん多い」だけでなく「いちばん少ない」を問う出題も同じくらい大切にされます。多い少ないは一組の反対語であり、両方を自在に扱えて初めて量の比較を理解したといえるからです。雙葉小学校のように言葉と事物をていねいに結びつけさせる出題では、こうした反対概念を取り違えずに操れるかが見られます。この問題で育つのは、「少ない=水面が低い」という言葉と量の対応、そして問われている向き(多いのか少ないのか)を最後まで意識し続ける注意力です。同じ絵でも問い方が変われば答えも変わる、という当たり前を体験することで、指示を正確に聞き取る姿勢も養われます。
よくあるつまずき
このタイプでいちばん多いのは、「少ない」を「多い」と取り違えるつまずきです。前の問題で「いちばん多い」を探したばかりだと、その勢いのまま水面がいちばん高い三番目(水位75)を選んでしまう。問いの向きが反対に変わったことに気づけていないサインで、問題文の「すくない」を聞き流していることが原因です。
次に、水位20の二番目と水位45の四番目で迷うケースがあります。どちらも水が少なめに見えるため、水面をていねいに見比べないと、より低い二番目ではなく四番目を選んでしまうことがあります。二つの水面の線をそろえて「どっちが下かな」と確かめる目がまだ育っていない状態です。
三つめは、四つ全部を見渡さずに答えてしまうつまずきです。左端の水位65がそこそこ普通に見えるからと飛ばし、右のほうだけを見て決めてしまうと、二番目の少なさを見落とします。端から端まで水面を見比べる習慣がついていないと起きやすい誤りです。
家庭での声かけ例
この問題は、前の「多い」を探す遊びとセットで行うと、反対語がぐっと定着します。同じ形のコップを四つ並べ、水を違う高さまで入れておきましょう。
まず「この なかで、おみずが いちばん すくないのは どれかな?」と声をかけます。子どもが選んだら「どうして それが いちばん すくないと おもった?」と理由をたずね、「すいめんが いちばん ひくいから」と答えられたら、言葉と量がきちんと結びついています。
続けて同じコップを使い、「じゃあ こんどは、いちばん おおいのは どれ?」と反対を聞いてみましょう。多いと少ないを交互に問いかけると、両方の言葉に強くなります。答え合わせのときは、四つの水面に順に指を当て、「いちばん した に ある みずは どれ?」と一つずつ低さを確かめさせてください。全部を見てから選ぶ習慣がつきます。おやつのジュースを注ぐときにも、「今日はどのコップがいちばん少ないかな」と日常のなかで問いかけると、遊びながら反対概念と量の比較が身についていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 反対概念の理解、最少値の発見
- 教え方のコツ: 「いちばん多い」「いちばん少ない」を交互に問いかけて、両方の言葉に慣れさせる
- ステップアップ: 3つの中で「2ばんめに多い」など、順序を問う質問へ発展させる